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愛する犬のためにできることを考える。

あなたは吠える愛犬に、「うるさい」と叱ったことはないだろうか。
「躾が出来ていない」ために吠えていると、まさか思ってはいないだろうか。 あなたは犬とは吠えるものである、という事実を知らずに、家族にむかえたのだろうか。


言うまでもないが、犬は吠える。 吠えるの「吠」という字は、「口へん」に「犬」と書くとおり、犬が吠えるのは当たり前だ。 それは猫がゴロゴロ喉をならしたり、鳥が木の上で寝たり、猿が毛づくろいをしたりするのと同じで当然の習性だ。
「犬が吠える」と10回声にだして言ってみるといい。 これはドックコーチの中西典子さんが、おっしゃっていたことだ。口にだして言ってみると、当り前のことすぎて、笑ってしまう。
犬が吠えて困るという人は、間違いなく犬が吠えることを知っていて家族にむかえたはずだ。 あなたは犬が吠えて困るという前に、吠える必要のない環境を作る努力をしなければならない。


犬には吠えるという習性がある。
しかも、犬が「ワン」と吠えるのは人間のためなのだ。
人間の耳はイヌ科の動物が送る信号が聞き取れない。3万年前に人間と暮らすようになった犬たちは、人間に聞こえるように「ワン」と吠えるようになった。狼でさえも人間と生活すると「ワン」と吠えるようになるという。


一緒に住む犬が、大きな声で吠えると、近所迷惑だと困る場合もあるだろう。
しかし、近所迷惑の原因は、本当に犬が吠えることなのか?
原因は、あなたの住まいが集合住宅だったり、それに近いような住まいだったりするからではないか?
犬の吠える声ではなく、楽器を演奏しても同じように近隣への音が気になるだろう。
そのような環境に、吠えることが習性の犬をつれてきて、吠えないように躾が出来ると考えるのは、お門違いもはなはだしい。 極端な例だが、アルプスの少女ハイジのように、山小屋で暮らしている場合、セントバーナードのヨーゼフがワンワンと吠えても誰も気にしない。
広大な場所で暮らす犬と比べると、頼みもしないのに集合住宅で、人間と同居させられ、吠えない様に躾られている犬たちは気の毒でならない。
犬が吠えるのは、幼い子供でも知っている当り前のことなのだ。
犬を支配しようとすることは、人間の思い上がり以外の何ものでもない。


集合住宅に住んでいるが、どうしても犬と暮らしたいのであれば、「狭いところで、不自由をかけますが、私があなた()とどうしても一緒に暮らしたいので、仲良くしてください。よろしくお願いします」という気持ちで望むべきだと思う。
あなたは、犬が吠えると困ったり、叱ったりする前に出来ることがないだろうか。
今朝の私の例を話そう。私は7時からのオンラインセミナーを受講する予定があった。7時の時点で、愛犬が落ち着いていられるように、5時に起き散歩に行き、その後食事もあたえた。すると、7時には私の足元でおとなしく眠っていた。これが、散歩をしなかったり、ご飯がまだだったりすると、「ご飯ちょうだい」や「遊ぼう」と吠えるのは当然だ。
犬の言葉を理解する努力をすると、犬の「ワンワン」に対して「こら」や「ダメ」とやみくもに叱ることは、おかしいとわかるだろう。
犬は人間の奴隷ではない。
犬にばかり我慢させるのではなく、人間と犬の双方が幸せに暮らせるように。
吠えるのをやめさせる努力ではなく、愛する犬のために出来ることを考えよう。

 

 

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